ワンちゃん（犬） 2025.03.25

愛犬が老いたときに後悔しないためにできることとは？

犬は人間よりも早く歳をとり、いつかはシニア期を迎えます。元気に走り回っていた愛犬が、ある日ふと足元がおぼつかなくなったり、以前のように食欲がなくなったりすると、飼い主は愛犬の老いを実感し、戸惑うこともあるでしょう。しかし、その時になって慌てるのではなく、あらかじめ準備をしておくことで、愛犬のシニア期を穏やかで幸せなものにすることができます。

今回は、愛犬が老いたときに後悔しないために、飼い主が今からできることをテーマにお届けしていきますので是非ご覧ください。

愛犬の老化を受け入れる

シニア期に入った愛犬の変化を受け入れることは、飼い主にとって大切なステップです。犬の老化は個体差があるものの、多くの場合7～10歳頃から始まります。

以前より散歩のペースが遅くなったり、寝ている時間が長くなったりするのは自然なことです。また、視力の低下や聴力の衰え、関節の痛みなど、様々な変化が現れることもあります。こうした変化を否定せず、愛犬のペースに合わせて生活環境を整えてあげることが、シニア期を快適に過ごすための第一歩です。

老後に備えた健康管理

つづいて、老後に備えた健康管理について見ていきましょう。

定期的な健康診断を受ける

若い頃は病気知らずでも、シニア期に入ると体の機能が衰え、病気のリスクが高まります。特に腎臓病、心臓病、関節炎などは高齢犬に多い疾患です。

食事を見直す

シニア犬の健康維持には、栄養バランスの取れた食事が欠かせません。若い頃と同じ食事を続けると、消化機能の低下や肥満のリスクが高まることがあります。シニア犬向けのフードに切り替える、関節ケアや腎臓ケアに配慮した食事を選ぶなど、愛犬の健康状態に応じた食事管理を心がけましょう。

愛犬にとっての快適な生活環境について

続いて、愛犬にとっての快適な生活環境について見ていきましょう。

滑りにくい床にする

年齢を重ねると筋力が衰え、フローリングなどの滑りやすい床で転倒しやすくなります。怪我を防ぐために、滑り止めマットやカーペットを敷くといった工夫が必要です。

段差の少ない環境を作る

高齢になると、ソファやベッドへの上り下りが難しくなることがあります。スロープを設置する、ベッドの高さを調整するなどして、愛犬が無理なく移動できる環境を整えてあげましょう。

適度な運動を続ける

老犬だからといって運動を控えすぎると、筋力が衰え、寝たきりになってしまうこともあります。愛犬の体調に合わせて、無理のない範囲で散歩を続けることが大切です。短い距離でも構わないので、毎日少しずつ歩かせるようにしましょう。

愛犬との時間を大切にする

犬の寿命は限られています。シニア期に入ると、愛犬と過ごす時間の大切さがより一層感じられるようになります。日々の触れ合いを大切にし、スキンシップや声かけを意識することで、愛犬に安心感を与えられます。

また、シニア期の愛犬は環境の変化に敏感になるため、できるだけ生活リズムを一定に保つことも重要です。飼い主が普段通り接することで、愛犬も安心して過ごせるようになります。

まとめ：愛犬が老いたときに後悔しないためにできることとは？

愛犬が老いたときに後悔しないためには、若いうちからの準備と、シニア期に入ってからの適切な対応が大切です。
・愛犬の老化を受け入れ、無理のない生活を心がける
・定期的な健康診断を受け、病気の早期発見に努める
・シニア犬に適した食事に切り替える
・滑りにくい床や段差の少ない環境を整える
・適度な運動を続け、筋力の維持をサポートする
・毎日のスキンシップを大切にし、愛犬に安心感を与える
愛犬と過ごせる時間は決して永遠ではありません。だからこそ、一日一日を大切にし、愛犬がシニア期になっても快適に過ごせるようにしてあげましょう。その積み重ねが、飼い主にとっても後悔のない時間につながるのです。